INTERVIEW

現在、取締役経営企画部長 兼 人事総務部長を務めています。2019年10月に白岩工業に入社しました。
大学は法学部に在籍していましたが、2年生の頃からマーケティングを本格的に学び始め、論文とプレゼンテーションのコンテストで日本一を取ることができました。
その経験を通じて、学問だけではなく実行ベースの能力を高いスピードで身につける必要があると感じ、経営者の方々と直接向き合える経営コンサルティングの業界に進みました。
新卒で入社したコンサルティング会社では、お客様に対する社会性や人間性も大切にしながら仕事に向き合い、2年目には最年少記録や歴代記録を達成することができました。
そうした経験を積む中でも、兄と白岩工業の話をする機会が増え、できるだけ早く戻りたいという気持ちが次第に強くなり、2019年に入社して今に至ります。
当時は、これだけ若い人間に会社を任せてよいのかという見方は当然ありましたし、現場や本社の方々から、これまでの不満や課題について率直に話していただくことも多くありました。
ただ、私はむしろ良かったと思っています。皆さんが課題を率直に伝えてくださったことで、現実を正しく理解できましたし、相手との関係性も深まりました。
「この人には意見をぶつけてもいいのだ」と感じてもらえたことも、今につながる大きな一歩でした。
実際に入社して感じたのは、オーナー家が苦労しているというよりも、オーナー家が周囲に苦労をかけてしまっていた側面もあったのではないかということです。
自分が大切にしたい正義や誠実さとは異なる状態がそこにはあったので、厳しい声をいただいても、当然のことだと受け止めていました。
一方で、従業員の皆さんと多く話をする中で強く感じたのは、当社の仕事の中身や現場の実力の高さです。
下請けとして多くの仕事をしてきた中で培われた技術力や対応力、幅広い工種への対応力。講習や教育への取り組みも含めて、現場の力は本当に大きな価値だと感じています。

すべての部署に関わりながら、必要な確認事項を見ていく立場です。自分の仕事を整理すると、マネジメントを担う領域、プレイヤーとして動きながらマネジメントもする領域、そしてプレイヤーとして前面に立つ領域の3つに分かれていますね。
プレイヤーとして担う領域では、採用、会社のブランディング、広報、社員との対話を通じた組織課題の把握、グループ会社に関することなどがあります。
加えて、総務部に関わる法務、労務、福利厚生といった分野も、実務として深く関わっています。
プレイングマネージャーとして動く領域では、新しい制度の設計や会社全体で進めるプロジェクトが中心です。たとえば、震災対策としてのBCPや退職金制度の整備、出退勤に関する社内システム、情報共有ツールなどがそれにあたります。
また、マネジメントの立場では、各部署の進捗確認、提案へのフィードバック、会社方針の落とし込み、部署間の潤滑油や仲介役など、常に社内全体を見ながら課題を把握し、内省し、改善につなげていくことが自分の役割だと思っています。
入社時に改めて強く感じたのは、採用や教育といったHR分野が非常に厳しい状況にあるということでした。
建設業全体にもいえることですが、当社においても明確な答えがない状態だったのです。だからこそ、HR分野の強化を大きな柱として取り組んできました。
採用や教育はもちろん、離職率の改善、現場への訪問、社員とのコミュニケーションなど、実働ベースで細かく取り組んできました。
採用についてはゼロからすべて作り直し、業界の中である程度知られるところまでは何とか形にできたのではないかと思っています。
私の取り組みを一言で表すなら、会社にとって課題でありながら、これまで誰もやってこなかったことを社長や担当者と一緒に進めてきたということかもしれません。
退職金制度、BCP、出退勤システム、情報共有ツール、ウェブサイトなど、今すぐには見えにくくても、先を見据えれば必要なものを先回りして整えてきました。
また、仕組みの整備だけでなく、人間性の部分での統一も重要だと考えてきました。
挨拶、感謝、笑顔といった基本的なことや、ビジョンの統一も含めて、組織の土台づくりに取り組んできたつもりです。

常に意識しているのは、情緒と理屈を適切な割合で伝えること。
理屈だけで伝えた方が楽な場面も、感情だけで伝えた方が楽な場面もあります。しかし、それだけでは人は動かないと感じています。
相手によって話し方を変えることも大切にしています。たとえば、この人には情緒1割・理屈9割、別の人にはまた違う配分という具合です。
ただ、相手に合わせるだけでなく、どうしても守ってもらわなければならないことがある場合には、配分を変えながらもしっかり伝えるようにしています。
そのためにも、日頃から関係性をつくっておくこと、根回しをしておくことは大切です。
相手も一生懸命仕事をしていて、心を持った人間です。その人たちのおかげで会社が成り立ってきたわけですから、感謝や敬意を持つことは前提です。
前提があるからこそ、伝え方を工夫しようという発想になるのだと思います。
仕事において、嘘をつく、妥協をする、報連相をしない、挨拶をしないなど、人として当たり前のことをやらないこと、自分の仕事の範囲を勝手に決めてしまうこと。
こうしたことに対しては強く伝えています。
「こうなってほしい」という理想を語ることも大切ですが、それ以上に、「こうなってはいけない」という最低ラインをそろえる方が効果的だと考えています。
組織として最低限守るべきことをはっきり示すことが、結果として組織全体の底上げにつながると思っています。
常に内省と改善を繰り返し、できるだけ高いスピードで回すことを意識しています。
情報収集についても、建設業だけに限らず、他業界の事例も広く調べ、それを建設業に応用することを意識的に続けてきました。
わからないことは、わかるようにする。必要なことは、自分の中に落とし込む。その姿勢は徹底しています。

ここ1年ほどの中で、とても嬉しかった出来事がありました。
土木部や幹部の方々と話をしていたときのことです。会社を長く支えてきたメンバーに対して、私が自分自身の悩みを打ち明けたことがありました。
教育が思っていた以上に難しく、皆さんがいなくなったときのことを考えると不安だという話をしたんです。
他社も同じ状況だからといって安心してよいわけではなく、白岩ブランドとしてはそれではいけないという危機感がありました。
そのときに、「一人で抱え込まないでほしい」「私たちはまだ辞めませんし、この仕組みができるまでは辞められません」という言葉をいただきました。
これは本当に嬉しかったですね。改めて会社の団結力を強く感じました。
入社当初は、私やオーナー家に対する不信感もあったと思いますから、そこからここまで来られたことには大きな意味を感じています。
ミッションやビジョンの根幹に関わる部分が、目に見えないところも含めて5年かけて改善されてきた。そのことを実感できたのは、非常に印象に残っています。
もうひとつ挙げるとすれば、ウェブサイトやメディア、AIなどの取り組みを通じて、白岩工業が現場だけの会社ではなく、本社機能や会社全体の特徴としても強い会社だと認識していただけるようになってきたことです。
お客様からもさまざまなことについて意見を求めていただけるようになり、関係性の面でも前進を感じています。
まずは30代の兄弟経営だからこその将来性が大きいと思っています。同業他社と比べても多くの新卒が入社しており、将来への誇りを持ちやすい会社です。
また、社員の特徴として、一を聞いたら十返ってくるくらい面倒見がよい人が多い。そして、本当に仕事が好きな人が多いですね。
半世紀近く働いていかなければならない時代ですから、どうせ働くのであれば仕事は楽しい方がいいでしょう。
ただ、仕事が楽しい、やりがいがあるという状態は、単に好きなことをやれば生まれるわけではありません。
自分が求められていて、できることが増えているからこそ、仕事は楽しくなり、やりがいも生まれる。白岩工業は、仕事のプロフェッショナルが集まっています。
今の時代は、ハラスメントを恐れて本当に必要なことを教えない風潮もあります。しかし当社は、人としてどうあるべきかという根幹の部分まで含めて向き合おうとしています。
スキル面だけでなく、人間性も含めて本当の意味で成長できる環境が当社の魅力でもあります。

大きな目標としては、さらに組織力を強くし、社員一人ひとりの人間力が高い会社にしていきたい。今の良い状態をさらに底上げし、隙のない組織形態にしていくことが理想です。
社長が長期的な会社の未来を描く役割であるなら、私は中短期の視点で、今必要なことを見極め、実行していく役割だと思っています。
将来こうなるかもしれないと見据えつつも、今必要なことをまず進める。その積み重ねが結果として長期的な会社の成長につながると考えています。
時流という視点では、AIのような新しい技術にも向き合っていかなければなりません。
ただし、新しいものを何でも取り入れればよいわけではなく、当社に合う本当に必要なものを見極めて取り入れていく必要があります。
AIによってホワイトカラーの仕事が効率化されるのであれば、その分の余力を現場支援や周囲のサポートに回していける組織にしたいです。
今の時代だからこそ、「このままでよいのだろうか」と日々自分に問いかけてほしいです。
私自身、新卒の頃から特別なことをしたわけではありません。自分を客観視し、毎日の内省と反省、そして改善をひたすら繰り返してきました。
ただスピードが速かったのだと思います。父からずっと「素直でいろ」と言われてきましたので、自分の至らなさをプライドなく認めることができた。それが、内省と改善の繰り返しにつながったのだと思っています。
これからのAI時代、人はかんたんに思考停止してしまう存在にもなれますし、逆にAIを使いこなしながらどんな状況にも対応できる強い人間にもなれます。
本当に人間として成長しようと思えるかどうかが大切です。
特に20代、30代の方には、今の環境や考え方が本当にこのままでよいのか、自分は30代でどうなっていたいのか、真剣に考えてほしい。白岩工業では、そうしたことも含めて伝えていきたいと考えています。
説明会での個別面談が人生相談のようになることもありますが、それも含めて意味があると思っています。
説明会に参加してみる、質問してみるだけでも構いませんので、ぜひ一緒に話しましょう。

将来のこと、仕事のこと、人生のこと。不安や期待も含めて、一緒に考え、設計してみませんか?あなたの想いを受けとめたうえで、後悔のない選択となるよう約束し、真剣に向き合います。