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2026. 09. 25

「今、就活はどんな状況ですか?」
白岩工業のカジュアル面談は、この質問から始まることが多くあります。返ってくる答えは、大きく分けて2つ。
「いろいろな業界を受けている」という学生さんと、「施工管理に絞って就活をしている」という学生さんです。
どちらのパターンであっても、その後に多くの学生さんが口にする悩みがあります。それは、「いろいろな会社の話を聞いても、どこも同じに聞こえてしまう」ということ。
白岩工業では、カジュアル面談や個別の面談を合わせて、年間150人ほどの学生さんとお話ししています。そのうち9割ほどの学生さんが、この悩みを抱えています。
今回は、採用担当が面談で実際に学生さんにお伝えしていることをもとに、会社選びで迷ってしまう理由と、後悔しない会社選びの考え方をご紹介します。
就職活動中の方や、会社選びに悩んでいる方は参考にしてみてください。
面談では、冒頭の質問の答えによって、その後の話の進め方を変えています。学生さんがいまどの段階にいて、何に迷っているのか。質問を重ねて話を分岐させながら、一人ひとりに合わせて対話を進めていくのです。
ただ、幅広い業界を見ている学生さんも、施工管理に絞っている学生さんも、ある程度就活が進むと同じ壁にぶつかります。
たくさんの会社を見てきたけれど、この先どうやって絞っていけばいいのかわからない。
そんな学生さんに、私たちはまず「いろいろ話を聞いても、どこも同じに聞こえるよね」と声をかけます。すると、ほとんどの学生さんが大きくうなずいてくれます。
面談で私たちが大切にしているのは、まず一度、学生さんの気持ちに共感することです。「この人は自分のことをわかってくれている」と思ってもらえると、その後の話をしっかり聞いてもらえるようになるからです。
いきなり会社の説明をするのではなく、まずは学生さんが今どんなことに悩んでいるのかを知る。そこから面談が始まります。

では、なぜ多くの学生さんが「どこも同じ」と感じてしまうのでしょうか。
私たちは、その理由をこう考えています。どこの会社も、福利厚生の話か、ホワイトな働き方の話か、職場の雰囲気がいいという話ばかりをしているのではないでしょうか。面談でそうお伝えすると、学生さんもやっぱり共感してくれます。
今の時代、説明会や面談で「雰囲気が悪い」と感じる会社はなかなかありません。どの会社も雰囲気が良さそうに見えるからこそ、雰囲気だけでは違いがわからなくなってしまいます。
福利厚生は、会社にとってわかりやすいアピールポイントであり、どの会社もアピールせざるを得ない部分でもあります。そのため、多くの会社が説明の中心に置くことになります。
一方で、学生さんの側も条件を重視する傾向が強まっています。マイナビの「2027年卒大学生就職意識調査」では、企業選択のポイントとして「安定している会社」が55.4%で8年連続の最多となりました。さらに「給料の良い会社」(26.6%)が、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(25.5%)を初めて上回っています。
もちろん、安定や給与を大切にすることは間違いではありません。ただ、会社が福利厚生を語り、学生さんも条件で比べる。そうなると、比較の物差しがどの会社でも同じになり、違いが見えにくくなってしまうのです。
そうして会社を比べながらも、多くの学生さんは心のどこかで「本当にこの選び方でいいのだろうか」というモヤモヤを抱えています。
白岩工業ではこれまでも、学生さんが人事に抱きがちなモヤモヤとして「説明会で質問しても表面的な答えしか返ってこない」「入社前に聞いた話と入社後のギャップが大きい」といった声を紹介してきました。こちらも合わせてご覧ください。
少し踏み込んだ話をすると、どの会社も同じに見えてしまう原因は、私たち採用担当や人事の側にもあると考えています。
多くの会社で、人事・採用担当の仕事は「何人採用するか」という目標を達成することです。
限られた時間でたくさんの学生さんに会社の魅力を伝えようとすると、一番手っ取り早いのが、福利厚生やホワイトな働き方、職場の雰囲気の話になります。誰にでも伝わりやすく、話す側にとっても話しやすいテーマだからです。
だからこそ学生さんには、人事・採用担当の対応や話、会社の雰囲気を鵜呑みにしすぎないでほしいと思っています。
彼らの話は会社を知る入り口の一つですが、それだけで入社後の働き方や成長のイメージまでわかるわけではありません。福利厚生や雰囲気の話に、引っかかりすぎないことが大切です。
では、条件や雰囲気を頼りに会社を選ぶと、入社後にどのようなことが起きるのでしょうか。
福利厚生や雰囲気の良さを基準に会社を選んだ人ほど、入社後に「思っていたのと違う」「想像よりもきつかった」とギャップを感じやすい。これは、私たちが多くの学生さんや若手社員と向き合う中で感じていることです。
また、厚生労働省の調査では、2022年3月に大学を卒業して就職した人のうち33.8%が、就職後3年以内に最初の会社を離れています。離職の理由は人それぞれですが、約3人に1人が3年以内に会社を移っているという事実は、会社選びがそれだけ難しいものであることを示しています。
だからこそ、面談ではこうお伝えしています。世の中には理不尽なこともあるし、ギャップもあります。それはどの会社に入っても、なくなるものではありません。だったら、そういうものに負けない人材になった方が早くないでしょうか。
採用チームの井藤さんも、以前のインタビューで「きつい場面を乗り越える原動力になるのは、福利厚生ではなく仕事に向き合う姿勢」という考えを話していました。
そして、面談でもう一つ必ずお伝えしていることがあります。それは、皆さんが悪いわけではないということ。そういう話をしてくれない、世の中の会社の人事が悪いのだと、私たちは考えています。
こうした話をすると、学生さんから「他の会社ではしてくれない話をしてもらえた」「ほかにはない視点を教えてもらえた」「自分のことを親身に考えてくれた」と言っていただくことが多くあります。
2024年に入社した新入社員も、就活を振り返るインタビューで、他社の説明会では踏み込んだ質問をはぐらかされることもあったなか、白岩工業では業界や仕事のリアルな話に加えて、「自分が何をしたいのか、どうなっていくべきなのか」を親身に聞いてもらえたことが印象に残っていると話してくれました。
面談で「どんな仕事がしたいですか?」と尋ねると、「社会に貢献したい」「人の役に立ちたい」と答える学生さんは少なくありません。どちらも、とても素敵な思いです。
ただ、「そのために、具体的にどうしていくかを考えたことはある?」と聞くと、答えに詰まる学生さんがほとんどです。思いはあっても、そこに至るまでの道筋までは具体的に考えられていないのです。
私たちの実感では、学生さんの9割ほどは、選び方がわからないまま就活を進めてしまっています。面談を終えた学生さんから「そこまで話してくれた会社はなかった」と言われることも少なくありません。
だからこそ面談では、学生さんが漠然と抱えている思いを、具体的な言葉やキャリアのイメージに落とし込むことを大切にしています。
先ほどの新入社員の場合、出発点は、生まれ育った故郷でトンネルや道路が整備され、暮らしが便利になっていく様子を間近で見てきたことでした。
そこから「インフラに関わる仕事がしたい」という思いが生まれ、最終的には「自分で現場を持って管理できる立場になるために、成長できる環境があるか」を就活の軸にしていったそうです。
漠然とした思いを、自分なりの具体的な軸へと言葉にしていく。それが思いを具体的にするということです。
面談の中では、少し厳しい話をすることもあります。たとえば、成長の機会を得られないまま30代を迎えた人が、その後どのような現実に向き合うことになるのか。
そういう話をすると、学生さんは「成長できる環境に身を置いた方がいい」と自分で気づいてくれます。20代のうちにどんな経験を積むかで、その後のキャリアは大きく変わるのです。
この考え方は、白岩工業の経営陣が語り合った対談の中でも示されています。10年後、キャリアの分岐点に立ったとき、自分の仕事がなくなるかもしれないという不安を抱えたままでいるのは相当きつい。大切なのは仕事がなくなるかどうかではなく、「自分に価値があるかどうか」であり、20代でその土台をつくれるかどうかが、30代以降の自分の価値を左右する、という考え方です。

では、どの会社も同じに見えてしまうとき、どのように会社を選べばよいのでしょうか。私たちが面談でお伝えしている3つのポイントをご紹介します。
私たちが学生さんに一番伝えたいことは、とてもシンプルです。端的に言えば、自分が何をしたいのか、どういう人生を送りたいのかを考えてほしいということです。
給与や休日、勤務地といった条件はもちろん大切です。しかし、社会人生活は長く続きます。
「5年後、10年後にどんな自分になっていたいか」から考えることで、会社選びの軸が見えてきます。
それでも自分のやりたいことがわからない、という人もいるでしょう。
そんなときは、どの会社も同じことを言っているという前提に立ち、自分の将来像から逆算して比較・検討することが大切です。
福利厚生や雰囲気といった共通点をいったん横に置いたとき、それぞれの会社にどんな違いが残るのか。たとえば、次のような視点で比べてみると、違いが見えやすくなります。
自分だけで答えが出ないときは、人事の担当者にどんどん具体的に質問してみてください。
たとえば、「職場の雰囲気はどうですか?」ではなく、「入社3年目の社員は、どんな仕事をどこまで任されていますか?」と聞いてみる。具体的な質問をすることで、その会社の本当の姿が見えてきます。
正直に言うと、質問がないというのは、私たちとしても少し残念です。選ぶのは自分なのに、判断を相手任せにしてしまっているように見えてしまうから。
せっかくの機会なので、遠慮せずに聞いてください。白岩工業では、就活生のどんな質問にも本気でお答えします。
何を質問したらいいかわからない、という学生さんはとても多いです。それでも、どこかにモヤモヤを抱えている。
そのモヤモヤを引き出して、一緒に話をするのがカジュアル面談だと、私たちは考えています。
もちろん、私たちも一緒に働きたいと思える人かどうかは見ています。しかし、選考を進めるかどうか進むかどうかの判断は、あくまで学生さん本人に委ねています。
自分で進むべきだと思ったら進めばいいし、そうでなければ無理に受ける必要はありません。
選考でも、決まった質問は用意していません。学生さんとの対話を通して、その人がどんな社会人になりたいのか、どんな人生を送りたいのかを知ることを大切にしています。
また、インターンでは施工管理の演習ではなく、白岩工業オリジナルの問いに取り組む「白岩式フェルミ推定」を行っています。
答えのない問いを仮説と推測で考えるプロセスは、施工管理の考え方にも、就活の軸を考えることにも通じるものです。
そして、採用は入社して終わりではありません。入社後も私たち採用担当が現場に足を運び、社員一人ひとりの成長を見届けています。
今回は、私たち採用担当が面談で学生さんにお伝えしていることをもとに、会社選びで迷ってしまう理由と、後悔しない会社選びの考え方をご紹介しました。
どの会社も同じに見えてしまうのは、皆さんの見る目がないからではありません。会社は福利厚生や雰囲気を語り、学生さんも条件で比べる。
その結果、比較の物差しがそろってしまい、違いが見えにくくなっているのです。
大切なのは、自分が何をしたいのか、どんな人生を送りたいのかを考え、そこから逆算して会社を選ぶこと。そして、わからないことがあれば、人事に具体的に質問してみることです。
白岩工業は「社員が家族に誇れる会社、家族が社会に誇れる会社」を理念に、「採用と教育で日本一のサブコン」を目指しています。
カジュアル面談では、就活の悩みや将来のことについて、一人ひとりと真剣に向き合います。
会社選びに迷っている方、何を誇れる人生にしたいかを一緒に考えてみたい方は、ぜひ一度、私たちとお話ししましょう。
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