• TOP
  • コンテンツ
  • 社長・取締役対談「AIが発達するこれからの建設業界のあり方」

CONTENTS

コンテンツ

社長・取締役対談「AIが発達するこれからの建設業界のあり方」

社長・取締役対談「AIが発達するこれからの建設業界のあり方」

AIが急速に普及するいま、建設業界はどう変わるのか。そして、これからの時代に「人間力」はどんな意味を持つのでしょうか。白岩工業の社長と取締役、兄弟でもある二人が本音で語り合いました。

今、建設業界で何が起きているのか

建設業界は「デジタル化が遅れている」とよく言われますが、実際のところどう感じていますか?

取締役 経営企画部長兼人事・総務部長 白岩 大地氏(以下、取締役):ICTという言葉、私が新卒の頃からずっと使われているんですよね。
十数年たった今も「ICT推進」「DX」という話が大企業でも続いている。

けれど「デジタル化がどれぐらい遅れているのか」を聞かれたとき、きちんと言語化して話せる人が圧倒的に少ないんです。
遅れているのは確かなんですが、そのストーリーを持って語れる人がいないから、解決策も出てこない。そこが問題だと思っています。

厳しいことを言えば、もし遅れているという感覚があれば「DXってもう古くない?」って不信感を持ってもおかしくない。
けれど現実には、DXがどうだこうだという話がずっと繰り返されているように感じます。

代表取締役 白岩 正樹氏(以下、社長):建設業って重層構造で独立採算制が強いし、天気も発注者も協力会社も現場ごとに全部違う。
変数だらけの仕事だから、新しいものに投資するより今の技術でやり続ける方が合理的に見えてしまうんですよね。

デジタル化に向けて声をあげてひっぱっていける人が、業界全体で決定的に足りないと感じています。

取締役:BtoBの特性も関係しているかもしれませんね。消費者が直接価値を判断するBtoCと違って、会社と会社の取引だと、新しい技術の導入がそのまま信頼に直結しますよね。
建設業はさらにその上で、公共工事や公的機関との取引が多いから安全性への要求が特に高い。

慎重になること自体は当然だと思います。だからこそ「まず関心を持つ」ことに意識を向けていけるとよいですよね。

社長:AIに限らず、世の中の情報に関心を持つことは常に意識していきたいですね。他業界に目を向けてみると、建設業に転用できるものって実はたくさんあるはず。
たとえば、他業界で扱っている水の中で油だけを吸収する特殊な紙を建設に応用できないか、といった発想の転換が生産性向上のヒントになりえる。

どんな時代でも、幅広い情報に目を向ける力は磨き続けるべきです。

AIは建設業の「何を」変えるのか

「まず関心を持つことが大事」というお話がありましたが、では実際のところ、施工管理や現場の仕事はAIによってどう変わっていくと思いますか?具体的に見えているものがあれば教えてください。

社長:できることはいろいろあると思います。たとえば安全管理だと、現場をカメラで撮り続けてAIが危険箇所を判断する、足場の手すりや開口部を遠隔でチェックするといったことは技術的にできる可能性が高い。

図面の3D化や施工手順の最適化も、アウトプットの型がある程度決まっているのでAIが得意な領域です。

ただ、最後に判断するのは人間です。お医者さんとAIの関係に似ていて、AIが最善の答えを出しても、最後に診断するのはお医者さん。
現場も同じで、職長と職人の信頼関係があってはじめて物事が動く。特に公共工事は、最後に人間がきちんと判断したという事実が求められます。

取締役:書類や図面の処理みたいなホワイトカラー的な業務効率化は、今のAIでもかなりできるようになっています。
一方で社長のおっしゃる通り、現場の技術的な判断、つまり経験や勘が必要な部分はまだ難しい。そこに特化したAIができれば、建設業にとって大きな革新になりますよね。

社長:AIの役割を整理すると、大きく二つあるよね。ひとつは材料集めの役割で、施工手順の最適化・安全チェック・カメラ解析など。もうひとつはバックオフィスで書類を簡素化する役割
書類処理の時間が減れば、人を束ねる・判断する・コミュニケーションするという人間本来の仕事に集中できる。

AIが材料を揃えて、判断と実行は人間というイメージで棲み分けをはっきりさせていくことが大事だと思っています。

取締役:私が懸念しているのは、「判断できる人間を育てる」必要性が高まるであろうこと。3年後5年後には「AIがそう言っていたのでその通りにしました」と言い訳する人が出てくる時代になるでしょうね。
AIのミスを修正できる人財がどれだけ貴重か、もっと意識されるべきだなと。

社長:AIの浸透による影響は、ゼネコンのほうが大きいかもしれませんね。
机に座ってCADを扱う仕事が多いから、AIで図面が全面作成できるようになると「CADオペって今後どれだけ必要になるの?」という話になってくるかも。

取締役:我々のようなサブコンとは少し違う変化が起きるかもしれませんね。

白岩工業としての向き合い方

AIが得意なことと、あくまで人間が担うべきことの棲み分けという話が出ましたが、そのうえで白岩工業という会社として、AIとどう向き合っていきたいですか?

社長:まずは自分たちが新しい環境に順応していくこと、これが基本姿勢です。AIで余裕ができた分、採用活動や現場推進など人間にしかできない仕事に注力する。
定型業務はどんどんAIに任せてしまえばいい。やり切る力をつくる時間を、いかに生み出せるかが勝負だと思っています。

取締役:一言でいうと、目的を持って使えるかどうか、に尽きます。
「なぜそのAIを使っているのか」「それを使って何を変えたいのか」という問いに答えられる人は意外と少ない。
導入すること自体が目的になってしまったら、すぐ風化する。目的を明確にして、使い続けることが大事です。

もうひとつ伝えたいのは、AIに使われないようにすること。AIは人間の能力を拡張するツールで、使う側の人間以上のことを勝手にやってくれるわけじゃない。
AIで時間ができたときにサボるのではなく、その分を自分のレベルアップと会社への貢献に使う。そういう視点がないと、せっかくのツールが意味をなさなくなります。

「目的を持って使い続けること」というお話がありましたが、白岩工業が掲げる「採用と教育で日本一」という方針に対して、AIはどんな役割を果たしうると考えていますか?

社長:なかなか鋭い質問ですね(笑)。前提として、採用や教育で日本一になること自体が目的ではありません。
最終的にはお客様や協力会社に安全で円滑な施工を届けること、そのために会社全体の質を上げていくことが目的で、採用・教育は目的達成のための手段なのです。

AIはそれらを手助けしてくれるツールとして捉えています。AIを活用して組織が強くなれば、良い人財が集まって生産性も上がる。さらに収益につながれば、社員や協力会社にも還元できる。
この好循環を回すためにうまく取り入れて行けたらと考えています。

気をつけたいのは、「AI活用で業務効率化しました」で話を終わらせないこと。効率化で生まれた時間を、もっと付加価値の高いことに使えるかどうかが本質なんです。
人財育成に充てる、現場をよりよく回す仕組みをつくる。そのサイクルがきちんと動いている会社が、本当に強い会社だと思います。

取締役:採用でいうと、AIで情報収集がしやすくなることは大きいと感じます。人事担当者が最新の就活トレンドや学生の動向を常につかんでおける。
具体的な事例を交えながら学生と話せるようになる。それだけで採用の質はかなり変わります。

現在、白岩工業の本社ではAI研修もスタートしました。正直、実務レベルでAI活用を進めようとしている建設会社って、あまりないと思うんですよ。
その姿勢自体が学生へのブランドになる。「AIについて聞いたら、ちゃんと自分たちの言葉で答えてくれた」というだけで、会社の印象はがらっと変わります。

社長:トップランナーとしての立ち位置を採用でも活かしていきたいですね。

AIが当たり前になる時代を生きる、若手へのメッセージ

採用や育成においてAIを積極的に活かしていくというお話がありました。一方で、実際に働く若手の視点から見ると、AIが当たり前になる時代に20代のうちに身につけておくべきことは何だと思いますか?

取締役:矛盾して聞こえるかもしれませんが、20代前半はAIを使いすぎないことも大事だと思っています。AIが出した答えの背景を理解できるのって、自分の中にそもそも知識や経験があるからですよね。

「なぜAIはこういう回答をしたのか?」と疑問を持てる、「ここは違う」と修正できる、そのためには先に自分で物事に対して理解しておく必要がある。

AIを使いこなすために、まず自分の力で答えを持てるようになること。それができないまま最初からAIに頼り続けると、結果としてAIに使われている状態になってしまう。
20代でその土台を作れるかどうかが、30代以降の自分の価値を本当に左右すると思います。

社長:取締役の言う通りです。私からあえて加えて言うなら、とにかく目の前のことを実行してほしい。
きれいごとではなく、最後にやるのは人間で、どれだけ挑戦や実行できるかが全てだと思っているので。

それと、これからは人柄がますます重要になるでしょう。同じことを伝えるにしても、ロボットに言われるのと、人に言われるのとでは全然違う。

取締役:AIは責任を取ってくれませんからね。

社長:そう。だからこそ人柄と実行力が求められる。素直に相手の言葉をいったん自分に落とし込んで理解しようとする力、そして物事を形作るために実行する力、その積み重ねが人柄をつくっていきます。

入院したとき、ロボットに「大丈夫です」と言われるより、看護師さんに「大丈夫ですよ、安心してください」と肩をたたいてもらう方が安心しますよね。ビジネスでも同じことが起きるのではないでしょうか。

「AIに使われるのではなく、使いこなす側に回る」「人柄と実行力が本質」というお話が印象的でした。そうした力を磨ける場として、白岩工業で働くことの面白さをどう伝えますか?

社長:AIが発達するほど、逆に人間力が問われる場所がここにある、ということです。情報や材料はAIが揃えてくれる時代になる。
でも、それをどう動かして、形にするかは最後まで人間の仕事です。

それに、現実世界にモノをつくる喜びは特別ですよ。高速道路は仮想空間では作れない。家族を連れていける場所がある。

AI時代になるほどコト消費・体験が重要になるといわれますが、体験の源泉はインフラです。ベネチアへ行こう、京都で桜を見ようとなれば、空港も新幹線も必要。
私たちがそのための架け橋を作っている。その誇りは、どんな時代になっても変わらないと思います。

取締役:AIと真正面から競争しない仕事だ、ともいえます。就活生によくこんな話をするんですよ。「10年後、自分が一番稼げるかどうかの分岐点に立っているとき、自分の仕事がなくなるかもという不安を抱えたままでいるのは相当きつくない?」と。
大事なのは仕事がなくなるかどうかより、「自分に価値があるかどうか」です。

建設業は、AIで代替されにくくて、最後は人間力が問われる仕事。賃金も上がりやすく、スキルも確実に積み上がる。
しかも時代の流れに逆行しているように見える「人間力」の部分こそが、これからむしろ価値を持ってくる。それが白岩工業で働くことの面白さだと思います。

社長と取締役が描く、白岩工業の10年後

「AIと競争しなくていい仕事」「人間力が価値を持つ」という話を踏まえて、10年後の白岩工業はどんな会社になっていてほしいと思いますか?

社長:30年前にスマートフォン中心の世界を正確に予想できた人はいなかったように、20年後がどうなるかは誰にも分からない。
ただ、ロボットが建設現場に入ってくる可能性は十分あるでしょう。想像以上に速いスピードで普及するかもしれない。「建設業にはまだAIは関係ない」と言い切るのは危険で、その前提で今から準備しておく必要があると思っています。

では何を準備するのか?前提として、時代に順応できる人財づくりが先決です。全ては実行する人こそ重要。

だからこそ今後10年で一番強化しなければならないのは採用と育成です。
どんな時代が来ても順応できる人間性を持ち、現場を束ね価値を生み出せる人財を育てていく。

企業として最終的にお客さまに届けるのは「感動」だと思っています。施工が終わったときに「ありがとう、次もよろしく」と言っていただける仕事を追求し続ける。「三方良し」を実現する。その想いは変わりません。

取締役:建設業界に限らず、新しいものを頭ごなしに拒否せず、柔軟に受け入れられる人が価値を発揮すると思います。白岩工業としてもそういった環境を作っていきたい。
自分の能力を磨きながらAIも活用できる。スキルも積み上がって、仕事の需要もなくならない。そういう環境でこれからを歩めることが、白岩工業で働く意味だと思います。

最後に

未来の白岩工業を一緒につくっていく仲間へ、メッセージをお願いします。

社長:AIがどれだけ進化しても、最後に動くのは人間です。人柄実行力はどんな時代になっても人間に求められる本質だと思っています。

成長したいという気持ちがある人にとって、白岩工業はとても面白い場所です。未来の主役をつくっていく、そんな仲間をお待ちしています。
必ず「価値ある会社・価値ある人財」を実現させます!

取締役:AI時代だからこそ、人間力が輝く仕事がここにあります。不安を抱えながら走るのではなく、自分の価値を確実に積み上げながら前に進める場所で、一緒に働きましょう。

何を誇れる人生にしたいか、
一緒に考えませんか?

将来のこと、仕事のこと、人生のこと。不安や期待も含めて、一緒に考え、設計してみませんか?あなたの想いを受けとめたうえで、後悔のない選択となるよう約束し、真剣に向き合います。