鉄道の安全と信頼を支える、
緻密な施工力

鉄道工事は、列車の運行を支える構造物の施工・補修・維持管理を行う専門的な仕事です。

夜間や限られた時間での作業が多く、緻密な段取りと正確な判断が欠かせません。白岩工業では安全を最優先に、高度な施工力で交通インフラを支えています。

部門の役割

鉄道工事は、駅や線路、ホーム、付帯設備など、鉄道に関わるあらゆる土木工事を担います。
大きな特徴は、長期・大規模の案件が多いこと。たとえば東急大師線では20年近くにわたり連続立体交差工事を継続しており、鉄道によって分断された生活道路をつなぐための工事や、渋滞・踏切事故を防ぐための構造改善など、社会的なインパクトの大きい事業が中心です。

また、駅の機能を根本的に見直す再開発工事にも携わっています。渋谷駅では、ホームや線路の位置変更、駅ビルの構造変更など、多くの改良・整備に関わってきました。
最近では、新駅の建設やホームドアの設置に伴う基礎工事、ホーム拡幅やタイルの張り替えなど、利便性や安全性の向上を目指した工事も増えています。

白岩工業はこうした現場において、仮設工事から本設工事、駅の切り替えやホームの移設に至るまで、鉄道工事全般を一貫して対応できる体制を整えています。

仕事の流れ

工事内容によって作業工程は大きく異なりますが、基本的には以下のような流れで進行します。

ホームドアの設置工事の場合

• 位置出し・基礎工事：設置箇所の位置を正確に定め、設備を取り付けるための基礎打設を行います。
• 仮設ホームの構築・タイルの張り替え：既存のホームを一時的に壊して仮設化し、ホームドア設置後にタイル形状を整える工程に進みます。

改良工事の場合

• 仮設工事（電車・道路に対する防護柵の設置など）
• 本工事（構造物の構築、設備の更新）
• 機能移設（既存設備の使用を継続しながら一部機能を新設備に切り替える段階的な施工）

現役の駅では一括施工が難しく、機能を一部ずつ移し替えながら進める段階的な工事が求められます。そのため、長期間にわたる計画的な施工が基本となり、柔軟な対応力が問われます。

部門のつよみ

01.

長期案件で培った高い技術と経験

白岩工業は、10駅以上にわたる施工実績を持ち、とくに東急東横線では8割以上の工事に携わってきました。駅や線路の切り替え工事にも多数の経験があり、改札口の移設やホームの位置変更、地上から地下への線路移行など、さまざまな条件に対応してきたノウハウがあります。

切り替え工事では、わずか数時間の間に大量の作業を正確に完了させる必要があり、施工方法や段取りの判断力が問われます。白岩工業には、どんな現場でも想定が立てられるだけの実績と対応力があり、元請からの信頼も厚いポジションを築いています。

02.

大規模動員と一括対応が可能な施工体制

鉄道工事では、ホーム、ケーブル、標識、レールなど多数の専門領域が重なりますが、白岩工業では専門工種以外の多くを自社単独で完結できる強みがあります。切り替え工事では、銀座線渋谷駅で6日間に400名、他現場でも300名規模の動員を行うなど、施工力・動員力ともに高いレベルでの対応が可能です。

神奈川営業所では、全体の約8割が鉄道関連の現場で、常時20件以上の工事を担当。蓄積された現場数・ノウハウが、他社との差別化につながっています。

03.

精度と安全性が求められる現場に応える対応力

鉄道工事では、ひとつのミスが列車の運行停止や事故に直結するため、非常に高い精度と安全意識が求められます。また、制限時間が2～3時間と短い中で作業を完了させる必要があり、段取りや判断ミスが許されない環境です。

白岩工業では、責任ある仕事を受け持ちながらも安全かつ確実な施工を実現できる体制を築いており、技術力と経験値に裏打ちされた安心感があります。