CONSTRUCTION MANAGEMENT

施工管理について

社会インフラを支える、
現場の経営者

施工管理について

「施工管理」や「現場監督」という言葉を聞いたことはあっても、実際にどのような仕事なのか、イメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。
白岩工業が担う施工管理の仕事は、ただ指示を出す立場ではありません。工事の進行を支え、品質・安全・工程・コスト・環境すべてを統括する、“現場の経営者”としての役割が求められます。

当社が手がけるのは、鉄道、トンネル、ダム、空港など、日本のインフラを支える大規模土木工事。社会に必要とされる構造物を、一人ひとりの手でつくり上げていく。それが、白岩工業の施工管理です。
施工管理の仕事について、業界構造や一日の流れ、成長のポイントなどをわかりやすく解説していきます。

施工管理の役割とは?

施工管理の役割とは

施工管理は、現場の進行を、計画通り・安全に・高品質で、完了させるための統括者として、全体をマネジメントする仕事です。
白岩工業の施工管理職は、図面だけでは見えない“現場のリアル”に向き合いながら、人(作業員・協力会社)や物(資材・設備)、お金(原価・予算)、時間(工程・納期)、安全、環境といったあらゆる要素を管理し、工事を円滑に進めていきます。

私たちが扱うのは、鉄道、ダム、トンネル、道路など、公共性の高い大規模土木工事。つまり、数十年先の未来をつくる社会インフラを支える仕事です。
その規模の大きさや責任の重さに比例して、「やり遂げたときの達成感」や「自分が地域に貢献している実感」もまた非常に大きなものになります。

若手のうちから、
現場の主役に

若手のうちから現場の主役に

白岩工業では、入社1年目から現場に配属され、先輩社員のサポートを受けながら、施工管理の基礎をOJTで学んでいきます。
文系・理系に関係なく成長できる環境が整っており、実際に新入社員の約8割は文系出身。現場では若手であってもアイデアや改善提案が求められ、活発なコミュニケーションを通じて「考える力」と「行動する力」が身につきます。

プロジェクトごとに異なる職種の協力会社と連携しながら進めるため、視野が広がり、チームを動かすリーダーとしての素養も育まれます。
また、白岩工業では鉄道・ダム・道路といった多様な工種に携われるため、「若いうちから広く深く現場を経験できる」という点も、他社にはない大きな魅力のひとつです。

QCDSEで現場を動かす

白岩工業のQCDSE

施工管理の仕事は、「QCDSE」という5つのアルファベットに分けて考えられております。

  • Q : Quality(品質)
  • C : Cost(原価)
  • D : Delivery(工程、工期)
  • S : Safety(安全)
  • E : Environment(環境)

これは施工管理では必要不可欠な要因なのです。

全て重要なことではありますが、この中でも特に(安全)に多くの気を配る必要があります。当たり前のことですが、建設現場は必ずしも安全の保障はありません。
大きなものを創る、ということはそれだけのリスクがあり、だからこそ施工管理職の私たちが作業員や自らの安全面に気を配り、対策を取る必要があるのです。

私たちが会社や学校などどこかへ行く際、当たり前のように利用している電車や道路、水道など多くのものはそのような努力の基に作り上げられます。そして何よりも「社会に誇れる」仕事をしているという自覚を持って、QCDSEの内容を実行していくことが求められます。

Quality(品質)

建設物は何十年にもわたって使われるため、経年劣化による強度の低下は避けられません。そのため、最初から高い品質を確保し、安全性を維持することが非常に重要です。建設物の品質が低ければ、崩壊などの重大事故につながる恐れもあります。

施工管理における「品質」とは、設計書に基づいて確実に工事を進めることに加え、強度や耐震性といった基準を確実に満たしているかどうかをチェック・管理することです。特に地中の工事のように、完成後には見えなくなる部分については、目に見えない分、より慎重な品質管理が求められます。

また、発注者への説明責任を果たすために、施工状況や計測データ、工事過程の写真を記録し、透明性を持って共有することも重要です。
まずは、設計図に沿って工事が正しく行われているかを確認し、安全かつ高品質な施工が実現されていることを常に意識する――それが、施工管理における「品質」です。

Cost(原価)

「原価管理」は、どの業界でも求められる非常に重要なマネジメント要素です。企業が利益を出すためには、売上から人件費や資材費、機械費などのコストを引いたうえで、利益を確保しなければなりません。
日本企業の平均利益率は約4%ともいわれ、100円売り上げても実際に残るのは数円程度。だからこそ、原価をどこまで抑えられるかが大きな鍵になります。

白岩工業では、自社の利益だけでなく、協力会社を含めた全体の利益確保を大切にしています。例えば、本来5人で対応できる作業を8人で行えば人件費が過剰にかかりますし、逆に人数を減らしすぎると工期が延び、品質や安全に支障が出る恐れもあります。

原価に影響する要素は、人員の配置だけでなく、機械や工具の選定、資材の調達、宿泊施設の手配など多岐にわたります。日々、こうした要素を考慮しながら最適な原価管理を行うことが求められるのです。

原価管理のスキルは、どの業界でも通用する重要な考え方です。入社後にじっくり身につけていくものであり、最初から完璧を目指す必要はありませんが、常に意識して業務に取り組む姿勢が大切です。

Delivery(工程)

工程管理とは、工事の納期を守るために必要な「作業の段取り」を細かく組み立て、着実に遂行していくマネジメントです。
たとえば、鉄道やトンネルをつくる場合、鉄筋の組立て→型枠の設置→コンクリート打設→後処理・・・といった複数の工程が連続して存在します。それぞれの工程に遅れが出れば、全体の工期に大きく影響します。

現場監督はこうした工程の全体像を把握し、進行状況を確認しながら、必要に応じて前倒しや再調整を行います。
ただし、無理に工程を早めすぎると職人に過度な負担がかかり、品質や安全面で問題が発生することもあります。だからこそ、工期とコスト、安全のバランスを取る“さじ加減”が求められます。

工程通りに完成すれば、次の現場の準備や安全管理にも余裕が生まれ、お客様からの信頼にもつながります。安全・品質・コストを守りながら、着実に工期をコントロールできる監督を目指していきましょう。

Safety(安全)

施工管理において「安全」は、最も優先されるべき要素のひとつです。どれだけ高品質な施工であっても、作業員の安全が守られなければ意味がありません。構築物が完成して初めて誇れるものになるためには、無事故であることが大前提です。

安全管理は、1年目の社員でもしっかり意識すれば取り組める分野でもあります。まずは労働安全衛生法に基づき、足場の幅や手すりの高さ、不安全行動の防止など、基本的なルールを学びましょう。

現場で「危ない」と思ったことがあれば、それはすべて不安全行動の兆候です。ただ注意するだけではなく、「どこが、どう危ないのか」「どう改善すればいいのか」までを考え、職人と一緒に対応することが大切です。

日頃から良好なコミュニケーションを築いておけば、緊急時にもスムーズに連携できます。安全は全員の力で守るものであり、管理者としての意識と行動が現場を支える鍵となります。

Environment(環境)

「環境管理」と聞くと自然環境だけを想像するかもしれませんが、ここでは「働く人」「地域」「現場全体の衛生や秩序」など、広い意味での環境を指します。

たとえば、作業現場の整理整頓、周囲への騒音・粉塵対策、地域住民への配慮、産業廃棄物の正しい処理など。どれも、工事を気持ちよく、そして社会に迷惑をかけずに進めるために欠かせない視点です。

また、職人さんの負担が大きくなりすぎるような工程や人員配置は、モチベーションの低下や事故のリスクを生む要因にもなります。「無理のない環境をつくる」「意見を出しやすい空気を整える」ことも、施工管理の仕事です。

人・社会・自然のすべてに配慮しながら、気持ちよく働ける現場を整えること。それが、環境管理の真意です。

これらは、建設現場だけでなく社会人として必要な基礎的視点でもあります。
たとえば「原価を下げたい」と思っても、人員を減らしすぎれば工程に遅れが出たり、安全性を損なうリスクもあります。逆に、工程を早めるには、コストや人員にどれだけ影響するかを見極めなければなりません。

白岩工業の施工管理職は、このQCDSEの視点を常に持ち、全体を見渡しながら最適な判断を下すプロフェッショナルです。

提案から実行まで担う
「プレイングマネージャー」

提案から実行まで担う「プレイングマネージャー」

白岩工業の施工管理は、ただ現場の指示を出す「管理者」ではありません。
時には自ら現場に入り、職人や協力会社と一緒に作業の手順を確認したり、問題があれば現場で即時対応したりと、「自ら動くリーダー」としての行動が求められます。

この姿勢を、私たちは「プレイングマネージャー」と呼んでいます。

  • 進行管理
  • 工法提案
  • スケジュール調整
  • 安全管理の仕組みづくり
  • 作業員との対話とフォロー

こうした多面的な業務を自らの判断で動かしていくからこそ、施工管理は「自分で現場を動かしている」という実感を強く得られる仕事なのです。

幅広い工種・スケール感がやりがいに

幅広い工種・スケール感がやりがいに

白岩工業が手がけるプロジェクトは、いずれも社会の基盤を支える重要な構造物ばかりです。たとえば、これまでには以下のような工事に携わってきました。

  • 鉄道駅の改良工事(渋谷駅など)
  • 首都高速道路の補修・延伸
  • トンネル・橋梁の新設
  • 空港滑走路の土木工事 など

また、当社は工種の幅が非常に広いことも特徴です。特定の分野に偏らず、鉄道・道路・上下水道・港湾・空港など、あらゆる土木インフラに対応できるため、技術者として多様な経験を積むことができます。

20代で圧倒的に成長できる環境

20代で圧倒的に成長できる環境

白岩工業では、20代のうちから自分の意見が求められ、現場での裁量が与えられます。
そのため、年齢に関係なく「自分で考え、判断し、実行する力」が身につき、現場の全体像を把握する力、チームを動かす力、トラブルに対応する力など、社会人としての基礎スキルも大きく成長します。

若手のうちから難易度の高いプロジェクトに携わることで、自信と実力を養い、キャリアのスタート地点で大きなアドバンテージを得られるのが、白岩工業で施工管理を目指す最大の魅力です。

何を誇れる人生にしたいか、
一緒に考えませんか?

将来のこと、仕事のこと、人生のこと。不安や期待も含めて、一緒に考え、設計してみませんか?あなたの想いを受けとめたうえで、後悔のない選択となるよう約束し、真剣に向き合います。