CONVERSATION
会長:人の喜びを自分の喜びにできたこと。これがなによりです。
自分だけ良ければいいのではなく、みんなが良い状態である「三方よし」の精神を大切にしてきました。
創業当時、地元の人から「白岩工業で働けばいい」と言われるような会社にするために、一生懸命に働き、仕事を全うして参りました。毎日仲間と共に仕事をすること、それこそが活力の原点でしたね。
社長:会長が常に語ってこられた「三方よし」すなわち、売りよし、買い手よし、世間よし。この精神こそが、60年間の歩みを支えてきたと感じています。私は新年の社員向けメッセージでも必ず「三方よし」に触れていますが、それほど会社にとって根幹となる考え方だからです。
これからも、商売の基本中の基本として大切にしていかなければならない。お客様や協力会社の皆さまから「白岩工業と一緒に仕事ができてよかった」と思っていただけるような会社であり続けること。その積み重ねが、これからの白岩工業をより良い会社へと導いていくと確信しています。
会長:過去を振り返ると、当時は非常に厳しい環境の中、多くの人が世の中のインフラづくりに挑戦し諦めていきました。その姿を見て「自分がやるしかない」と腹をくくり、どんな時でもチャンスに繋げてきた。
何事も前向きに「チャンスだ」と感じてきたことが、白岩工業の原動力だと思います。
会長:会長:私が社長に伝えてきたことは、言葉よりも姿勢です。直接教えるのではなく、じっと見せる。必要な時にだけ、ひとことを添える。それが本当の継承だと考えています。
若き日に見た新年会の光景を思い出します。大勢の前で舞台に立ち、拍手を得るのは本気で挑んだからこそ。失敗すれば大変なことになるという危機感を持つこと、それが帝王学です。
私も父の背中を見て学びました。朝早くから仕事に打ち込むその姿は、子にとって何よりの教えでした。言葉ではなく行動で示す、それが最も大切なのです。
社長:言葉よりも姿勢で示すことは私も強く意識しています。
のれんを継ぐというのは、人が人に引き継ぐもの。行動や経験を通じて背中を見せることが重要だと思います。
また、会長から「良いことは真似し、そうでないことは改善せよ」と教わりました。社員を大切にし、仲間を尊重する姿勢は創業時から受け継がれてきたもの。私もその精神を忘れずに、さらに良い会社へと磨き上げていきたいと考えています。
会長:二代目に必要なのは「良きことを真似、悪しきことは真似ない」こと。親の匙加減が試される場面は多々ありますが、それこそが次代への継承でありましょう。
社長:最大の親孝行は「良くなった会社を見せること」。
創業者でもある会長に「白岩工業が更に強く良い会社になった」と思っていただけるよう、社員が一致団結し力を合わせて進んでいく。それが私の責任だと考えています。
会長:若き人材に伝えたいのは、短所ではなく長所を見よ、ということです。短所は努力で補い、長所を伸ばす。自らが成長した時に、初めて自分の良さに気づけるのです。
新しい仲間が入ってきたら、よく観察して長所と短所を見極める。短所は支え、長所は存分に発揮させる。上に立つ者は部下の成長を自分のことのように支えていかねばなりません。
肝要なのは「素直な心」です。欠点を指摘されたら素直に受け入れ、感謝して改善する。松下 幸之助氏の言葉にもあるように、良いと思ったことはなんでも受け入れる。その姿勢が己を高め、組織を強くしていきます。
人の喜びを自らの喜びとできる人間であってほしい。それが未来を拓く力になると信じています。
社長:私も同じ思いです。若い世代にはまず「自分の長所と短所を正しく理解すること」が大切だと伝えたい。そのためには素直さが絶対に欠かせない。
自分はもう十分だと思ってしまうと、長所も短所も見えなくなり、成長が止まってしまいます。だからこそ、感謝や挨拶、笑顔といった当たり前のことを大切にし、常に俯瞰的に自分を見つめ直してほしい。
人は成功している時こそ過信に陥りやすい。だからこそ上司がしっかりと導き、長所を伸ばし、短所は組織で補う。そうした教育が大切です。
上司である私たちも「部下の意見に耳を傾ける姿勢」を持たねばなりません。若い人材が率直に「これは違う」と言える環境を整える。その積み重ねが、強い組織を育てていくのだと考えています。
会長:白岩工業がこれから先、百年の道を歩むための拠り所は、やはり「三方よし」に尽きます。発注者も協力会社も社員も、誰もが白岩工業と関わって良かった、と思える会社であり続けること。それが最も尊い使命です。
社員には「行ってらっしゃい」「おかえりなさい」と心を込めて声をかける。その一言が会社を支える力となります。
時代が移ろい、やり方は変わろうとも、根にある三方よしの精神は変わらない。この理念があれば、どの時代にあっても白岩工業は信頼され続けます。
社長:白岩工業はこれまで、鉄道や道路、トンネル、シールド、空港、ダムといった日本のライフラインを支え続けてきました。人々の暮らしを守る社会基盤を築き、社会と未来に貢献していくことは、これからも揺るぎない使命です。
そして次の百年に向けて求められるのは、「最高の仕事」を実現できる強い組織です。強い組織とは、社員一人ひとりが誇りと自信を持ち、白岩の看板を背負って「必要とされる存在」として力を発揮できる集団のこと。私たちはそのために、ものづくりだけでなく「人づくり」を重ね、未来へと続く土台を築いていきます。
「社員が家族に誇れる会社」、「家族が社会に誇れる会社」を目指し、強い組織を通じて「三方よし」を体現する。その先にこそ、最高の仕事があり、より良い未来と社会が広がっていくと確信しています。
COMPANY
将来のこと、仕事のこと、人生のこと。不安や期待も含めて、一緒に考え、設計してみませんか?あなたの想いを受けとめたうえで、後悔のない選択となるよう約束し、真剣に向き合います。